milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

fell on tarzan (〜山本隆司氏に会っておもったこと〜)

体調も悪いのだが、明日、第2回シネマイッキ塾があるのでその前に先週、山本さんに会って思ったことを書き留めておこう。
私が山本さんとお会いするのは11年ぶりである。映画学校時代に彼を取材したことがあったからだ。その時の山本さんは週刊プロレスの編集長。正に時代の寵児であったころだ。その存在感だけでまわりを飲み込んでしまうようななんとも言えない威圧感を醸し出していた。プロレスを見ず、山本さんへの予備知識がない普通の学生はインタビューする時に手が震え、コメントを取ることができなくなってしまったぐらいだ。良くも悪くも攻撃的で凄くギラギラしていたような印象があった。
だが11年ぶりにお会いした山本さんは雰囲気が変わっていた。 圧倒的な存在感は相変わらずだがどこかマイルドになったように思えた。それもこれも週プロ編集長を辞職した後のいろいろあり、一度死んだからではないのか。実際にイベントで葬式のようなことやっていたし。そして生まれ変わったであろう。そしてなによりビックリしたのが"かわいい"のだ。嘘かと思うだろうがホントかわいく見えた。なんかの愛眼動物みたいなのだ。スイッチが入る間ではホントやる気無さそうにまどろんでいるのだが一度スイッチが入ると往年のキレを如何なく発揮するのだ。昔は一瞬たりとも気が抜けない感じでどんどんガッつく犬のような方だったが今は隙だらけで完全に猫型人間になっていた。つまり女性的なのだ。
色に例えるなら昔は黒み掛かった生々しい"赤"だったのが、一度死んで毒素が抜けたことで今は鮮やかな"ピンク"。これは女性に持てるはずである。非常に純粋でまっすぐで知的な女性なら放っとけない感じがする。今、山本さんは遠距離恋愛をしているわけだがこれ、遠距離じゃないと成立しないんだろうなぁ。なぜならいつも会えるならば仕事にも影響でるだろうし、なにより山本さんに関わる他の女性が許さんのではないか。色の話に戻るが毒素が抜けている今、このままいくと最後には真っ白になっちゃうのじゃないかとちょっと心配です。
ホント純粋で自分に正直な方で見ていて気持ちが良くなった。かわいいというのも実際に会って体感しなければ分からんことだったし。昔の紙プロ*1で"Ride on Tarzan"(ターザンに乗れ!)っていうのがあったが今は"fell on tarzan"(ターザンを感じろ!)である。彼は正に現代社会における心のオアシスといっても良いのではないだろうか。明日はオーディションで行けないかも知れないがシネマイッキ塾、継続参戦して行きたいものです。

*1:紙のプロレス。"活字でプロレス"している月刊誌。昔は独創的であったが最近は大分大衆化しているように思う。残念だ。