milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

ミスドにて

バイトを終え、2件の病院の診療を終え、駅のミスドにて一息。宮部の「理由」を読んでいると隣に座っている親子の会話が聞こえてきた。
「ごちそうさまでした」>子供(男の子。会話から、どうやら小学校低学年のようだと推測)
「あら早いじゃない」>母親(たぶん30代半ばあたりだろう。化粧気はない。)
このあたりは全く普通の会話なのだが次の母親の言葉を聞いて非常に悲しくなった。
「じゃあ、つぎから漢字ドリルをもってきなさい」
「・・・」(唖然とする子供)
「あんた、いっつも食べるの遅いじゃないの。そんなに早く食べたり飲んだりしたら、時間つぶせないでしょう?」どうやらなにかの時間待ちだったようだ。「それだったら、待ってる間にドリルやりなさい!」っとちょっと怒っているような口調で子供に言いつけると自分は読書をはじめてしまった。とりつくしまもない。
子供はしばらくキョトンとしていたが、目先を変えたようで、今やっているスクラッチを削り始めた。
・・・まぁ、それぞれ家庭の事情はあるだろうし、ドーナツ屋にたどり着き、オレの隣に座るまでにいろいろあったんだろうけど、その食べ終わったあとの少年の幸せそうな表情が一瞬でつまらなそうな無表情に変わっていく様をみていたら「こころは広く持ちたいもんだ」と思ったのである。がしかし、行ってる側から「やっぱりオレは心が狭いつまらん男だ」と再認識するのだが、あまりにむかつくし、書くとなんか書かれるのでやめておく。少なくとも子供に対しては、慣用であるがしっかりと物事の分別ぐらいは諭してやれる大人になりたいものだと思う。
やっかいなものと関わってしまった自分に後悔するしかないってところだ。まじでファックだ。