ＰＲＩＤＥグランプリ２００５開幕戦
PPVにて観戦。
さすがミドル級（93kg以下）世界一を決める大会だけあって、全８試合、どれをとっても素晴らしい試合であった。
入場式
高田の口上から選手を呼び込むのはいつものことだが、いままでに比べて、どうも、しゃべり方が鼻につく。これは「高田総統」の影響か、あるいは前田の復帰のせいなのか。
いずれにせよ、いやな感じがしたのは事実だ。金もっちゃいけないのかな？
第１試合 中村和裕（日本）vsケビン・ランデルマン（米国）
戦前の予想ではこんなにも中村がやるとは思わなかった。ましてや勝っちまうなんて・・・。
パワーに勝るランデルマンが押し込むもそこからの攻め手がないために詰め切れず、隙を見つけて的確かつ確実に有効打を繰り出しつづけた中村。終わってみれば３-０の判定で圧勝！ビバ！中村！！
そういえば、井上康生と野村(下の名前忘れた）がリングサイドで観戦していた。ビバ！柔道！！
第２試合 ディーン・リスター（米国）vsヒカルド・アローナ（ブラジル）
両者ともに”寝技世界一決定戦”アブダビコンバットの無差別級優勝者という、マニア向けのカードだが、フルラウンド、見ごたえのある攻防戦であった。
正直、もっと膠着すると思っていたが、アローナがスタンドから終止、アグレッシブに仕掛けたこともあって、常に動きのある試合となった。
当初、まったくといっていいほど期待していないカードであったが、リスターの足関節狙いとその攻防戦は、十分見ごたえがあった。おしい場面もあったしね。
結果は判定でアローナ。順当といえば順当だ。
そういえば、試合中、通路にいるＳＰの黒人が真剣な眼でこの試合を凝視していたのが印象的だった・・・。
第３試合 イゴール・ボブチャンチン（ウクライナ）vs近藤有己（日本）
近藤も強い。が、相手が悪かったとしか言いようがない。
殴るだけじゃなく、グラウンドでのコントロールも抜群であったボブチャンチンの前に、殆ど何もさせてもらえなかったんじゃないだろうか。
ただ、ボブも中盤以降は口で息していたように、決して楽に勝ったわけではないだろう。
再戦してもらいたいなぁ・・・。（判定でボブの勝ち）
第４試合 アリスター・オーフレイム（オランダ）vsビクトー・ベイフォート(ブラジル・UFC代表）
この試合も全く期待していなかった。なぜならば、アリスターの最近の試合があまりにパッとしなかったからだ。ここは当然、ビクトーがあっさり勝つと思っていた。
それがどうなのさ！！
終盤でビクトーが油断したのかしらんが見事に決まった膝蹴りでぐらつき、そのままグラウンド。抵抗したものの、首を決められタップ。まさか、アリスターがタップを奪うなんざ思いもよらなんだ。
正直、半分ぐらい寝てたので、途中の攻防はわからんが、えらいこっちゃですよ！！UFCはもう、通用しねぇってことか！？Wooooo!!!
第５試合 ダン・ヘンダーソン（米国）vsアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ（ブラジル）
この試合は一言。ダンヘンがだらしなさ過ぎる！！
大晦日の近藤戦でも若干、露呈していたと思われるが、スタミナがないんじゃないのか？
ホジェリオにとってはやりやすかったんじゃないのかな。あんなにきれいに一本とった試合も珍しい。
休憩
見ていたところでは、いつも眠くなる。何故かと考えてみたところ、どうも酸素が少ないようだ。外の空気を吸ってすっきりと後半戦。
第６試合 桜庭和志（日本）vsユン・ドンシク（韓国）
戦前、ドンシクはしきりに吠えていた。実際、古賀稔彦や瀧本誠などの金メダリストらから１本勝ちしているそうで、それが自信につながっている模様。でも、この人、顔をよく見ると我らが永田さんに似ている。そんなわけで憎めないんだな。これが。
一方の桜庭、入場はランドセルに阪神のキャップ（しかも、昔、日本一になったときのやつじゃないか！？）。あいかわらずだが、ネタ切れ感が否めない・・・
試合はあっけなかった。
３８秒。ＫＯで桜庭の勝ち。ドンシク。パンチに対して目ぇつぶっちゃだめだろ！！次、頑張れ！！
第７試合 クイントン・ランペイジ・ジャクソン（米国）vsマウリシオ・ショーグン（ブラジル）
これまた大番狂わせ！？
終止、シャープ且つ強烈な打撃を当て、試合を圧倒的に進めていったショーグンが、ついにはジャクソンの肋骨を叩き折り、１ＲＫＯ勝ち！
中盤で見せた、左ロー→右ハイというミルコでもできそうにないコンビネーションには、驚きを通り越して、あきれてしまった。まるで、格闘ゲームの動きじゃないか。この２３歳、末恐ろしいです・・・。
第８試合 ヴァンダレイ・シウバ（ブラジル）vs吉田秀彦（日本）
前回と同様、白熱した展開に。
殆ど五分といってもいい試合内容であったが、判定でシウバが勝利。この判定は納得だが微差であろうなぁ・・・。タイトルマッチで無制限Ｒでやって欲しいものだ。
