２人の”カズヒロ”

今日になってやっと引退の場面を見た。
確かにペナント中に一個人のために時間を割くのはオカシイと思うが、そんなことはくそくらぇだと思った。
ええシーンやんか！
スポーツを見るってのは結果を求めるのではなく、そこに存在するドラマ、生の人間同士のぶつかりあいから生じる、何とも言いようのないエネルギーの放出を見たいが為であったということをすっかり忘れておった。
確かにストレートは135km/hしか出てなかった。
でも、なんだよ！くそくらぇだ！
打席に立った現役の「カズヒロ」
あんな、鬼のような要旨にも関わらず、人目もはばからず、目は真っ赤。
あれでは球なんて見えるわけがない。
録画なのに、仕事中なのに、見ているこっちもこみ上げてくるものがあった。
最後はフォーク。
けっして本物ではなかったけれども、あれで十分だと思った。
普通の人が行きつくことのできない領域で２人は最後の無言の会話をしたのであろう。
それを外野がとやかくいうのは、野暮以外の何者でもないな。
自分が恥ずかしく思えた。
感動とは「感じ」て「動かされる」こと。
文字通り「感動」しました。
ありがとう！