milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

警部補 古畑任三郎 FINAL 〜第1夜〜

おもいっきりネタバレです。御注意を。
へいちゃん*1が出演している時点でもしやとおもったのですが、これは、横溝ワールドに三谷テイストを掛け合わせたもの。
珍しく、俳優二人を紹介していたので、「おや?」とは思ったけど・・・お見事!
藤原竜也の演技って始めてじっくり見たんだけど、今回のは「参考外」のような気がします。
幼児性が目立っていたので、そこはいいんですが、彼本来の魅力はなんか、別のところにあるような気がしました。
石坂さんは細かい顔の動きがすげぇ!
と、そんなとこばかりに目が行きました。アップが多かったので。
アップが多いってことは、心理描写を演じきれなければ、到底、耐えられないので、お二人ともやはり素晴らしいなぁと思います。
内容に関しては、古畑の場合、先に犯人が解っている状態から物語が進んで行くので、通常のサスペンスとは異なるのですが、今回に関して言えば、間違いなく「サスペンス」であったと思う。
途中、石坂さん演ずる"先生"がその"本当の姿"を見せる瞬間があるのですが、その時に、「わ!マジかよ!」と戦慄を覚えた。
これは、横溝/金田一とか、最近だと宮部みゆきさんの本とかで、佳境に入って真相が見えて来た時に覚える感覚と同じものだったので、「あ、三谷さん、相当、本、読んだのだろうなぁ」と、思いました。
俺はてっきり、わらべ歌のばぁさんは岸田今日子さんがでてくると思ったんですが。。。そこまではやらなかったみたいですね。
とにかく、「金田一」であった石坂さんが「犯人」をやっているところがこの作品の最大の見所なんではないかと思うし、「パロディーここに極まれり」なのではないかと思われます。
このキャスティングが出来た時点で「勝ち」ですよね。
ちなみに「戦慄」と最初に感じたのは、そういう話しではなくって、石坂(金田一)が古畑警部補の捜査方法を全否定するところです。
これも、対立構造が見えるところで、三谷さんが石坂さんに言わせたかった台詞のひとつなのではないでしょうか。


今回は3部作。
最初はストレートど真ん中で1ストライク。
2球目は変化球で空振り。2ストライク。
さて、最後は・・・???


松嶋さんはクセがある女優さんですが、意外と役にすっぽりハマるので、この対決は見物です。
中森明菜で始まって、松嶋菜々子に終る古畑。。。
ラストはどうなるんだろうか。。。


って、あ!大阪じゃないの!?
これ、見れないや。あはは。

*1:石坂浩二さんのことを巨泉さんはそう読んでいました。今はなき「世界!まるごとHOW MUCH!!(TBS)で