milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

警部補 古畑任三郎 FINAL 〜第3夜〜

先ほど見終えました。
親戚の方がろくがしてくれていたのです。ありがたいことです。
今回の3部作には、それぞれ、作家の想いがこめられています。
それを読み取るのは、視聴者である、私達の感性に委ねられています。
今回の3部作。
おそらく、すべての作品に共通するのは「挑戦」だったのではないでしょうか?
3作ともに、いままでの古畑のテイストを残しつつ、新たな試み、三谷氏の自身への可能性を探っていった作品だったのではないでしょうか。
私は「笑い」が判らない役者はだめだと思っています。
逆に言えば「お笑い」の人で評価を得ている人は、みな、名優であるとおもっています。
それは、作家にもいえることなんじゃないでしょうか?
作家に限らず、映像の作品を手がけるすべてのものたちにいえることなんじゃないだろうか?
そんなことを考えさせられた3部作だったと思います。
おそらくは、既存の古畑ファン&三谷ファンには、物足りない部分があるのかもしれませんね。
イチローではないけれど、3割打って当たり前の三谷幸喜
もう、こんなちっぽけな島国ではなく、世界で勝負してもいいんじゃないでしょうか?
THE有頂天ホテルの評価が楽しみなところです。

で、ここからは本編について
やはり、松島奈々子。彼女の演技はハマル。
今回の役は彼女にとっても、挑戦、だったのではないだろうか。
妹、の役に関しては良く見るパターンであるが、問題は姉、の役どころである。
最後までも含めて、その、心理状態が表情にきちんと(ちょっと大きくやっていましたが)現れていた。
トリックに気づいたとき。
古畑の独白。
聞いていて本当に悲しい。悲しい女性の話であると思いました。
ジーンときたのは歳のせいなんでしょうか。
彼女の涙と田村さんの苦渋の表情が、なんともいえませんでした。
俳優の心理の見える演技をみると、自分の中で眠っている”虫”がムズムズと湧き上がってきます。
悪い癖だ。