台場・シネマメディア−ジュにて。
映画の公開が発表されたことを受け、原作を読んでからの鑑賞。
正直言って、原作と映画では世界観が若干違う。
最初は小さなことなのだが、その歪みは話が進むにつれて大きくなり、表面上は忠実に再現しているように見えて、実は違う作品になっていると私は思った。
薄い。薄いのだ。
映画での人物たちは薄っぺらいのだ。
結局、表面を準（なぞら）えただけの映画になっていると思ったが、この映画を見てから原作を読むと、文章が具体的に映像として頭に浮かぶからいいかもしれない。
想像力があって、現地を知っている人なら、小説の方が数倍いいと思う。（☆２）
