milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

日本シリーズ 第5戦 F(4−1)D

昨日の勝利で44年ぶりの日本一へ王手をかけた北海道日本ハム
本拠地を北の大地へ移して実りの秋を迎えた3年目。
今日、一気に決めて念願の本拠地での胴上げを決めたいところで、初戦先発のダルビッシュを中4日でマウンドに送った。

初回。先頭の荒木のバットを初戦同様へし折っての立ち上がり。
続く井端にはヒットを許すも、シリーズ不調の福留はショートゴロ、ダブルプレー
ここまでの中日打線を象徴するシーンである。


対する中日先発はこちらも中4日でエース川上。表情からは緊張感が見て取れる。
しかし、連打でいきなりピンチ。
ここでセギノールはなんとかセンターフライ。
初回の球威があったからこそだと、解説者は言っていた。
SHINJOの三振は満身創痍の体では結果を求めるのは酷だろう。でも、そういう場面を持ってくるってこと自体がやはり人と違うものを持っているってことなんだろうな。ここでもトリハダでした。
しかし、無得点のハム。ちょっといやな流れだと思った。


ダルビッシュのストレートはシーズンが進むに連れて球威を増していった。これは凄いことだと思う。なんなんだよ、この20歳。ホントすげぇや。
しかし、この日は変化球のコントロールがあまりよろしくなかったようで、度々ピンチを招いている。


それなのに、中日は崩せなかった。
流れを持ってることができなかった。


「普段通り」ということを強調したのは、第1戦を勝利した後の落合監督のコメント。
果たして本当に「普段通り」だったのだろうか?
その辺りのことはシリーズ回顧を後日するのでそこで触れることにして、今日の試合に関しては「普段通り」を「意識した」戦い方だったと思う。


その時点で中日に勝機は無かったのではないか?
結局は「日本シリーズ」という舞台に振り回されてしまったのではないかと思う。特に首脳陣が。


試合前の選手の表情を追った映像を見たが、「絶対勝つ」という「緊張感」を感じることができなかった。
リラックスすることは決して悪いことではないが、「後がない」戦いにおいて、この緩みは一体なんだろうと思ってしまった。
で、思ったのが「気持ちがきれちゃってるんじゃないの?」と。
まぁ、これも勝利していれば気にならないことではあるが、プレーオフにおける斉藤和巳を見ているので、拍子抜けしてしまった。これでは勝てないよ。と。


ハムも一見すると緩んでいるように見える。
しかし、それはムードメーカーであるSHINJOが発散する「陽」の空気がチーム全体を包み込んでいることから発生しているもので、強い一体感からくるものなのだと思う。


モチベーションの差。
その差が結局、北海道ではっきり出てしまったような気がします。
でなければ、2回のピンチは0点で終わらんよ。
4回も失点はしたけど、1点で終わっているし。
5回のスクイズも中日側は想定していたのか。
危機管理能力&人間力の差なんじゃないかなぁ。ファンの力も大きいけども。(それも人間力だわな)


選手・ベンチ・フロント・ファン・・・全ての思いを乗せた打球がセギのHRだったように思う。
あんな難しいコースを腕をたたんでライトスタンド。普通ならファールでっせ。あのコース。


これで勝負あった。
とどめに稲葉の一発。
あれのお陰で、SHINJOの最終打席は気負いの無いものになった。


ここで中日は中里をマウンドに送る。これは落合監督の粋な演出だったと私は勝手に思った。
ストレートで真っ向勝負−−−
結果は3球三振だったけど、素晴らしい最終打席になったと思う。


人目を憚らず泣く男。
その男が引っ張り成し遂げた44年ぶりの日本一。
「有言実行」
口で言うのは簡単だが、日本一というのはチームで勝ち取るものである。
それを成し遂げてしまうのだから、この人はやっぱり凄いです。ハイ。トリハダ、全部立った!



北海道日本ハムファイターズ、優勝おめでとう!!
そして感動をありがとう!