milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

レディ・キラーズ

昨日よりレンタルスタートのこの作品。劇場で見たかったのだが負け続きなのと丁度ラブラブだった私にそんな時間も金もなくここまで待っていた次第である。「オー・ブラザー」「ビッグ・リボウスキ」のコーエン兄弟の作品ということでかなり期待していた。(ファーゴは私的にはいまいちでした)
前半部分は非常に牧歌的。世もすれば退屈であるのだが、教会でのコンサート(?)などでテンポ(リズム)が単調にならないようにしており、見ていて「旨いなぁ」とシロウトながら感心してしまった。ところどころに入ってくるコミカルな場面が各キャラクターに対する親近感を持たせ、非常に見やすい。
そして物語の後半になると話の中心が変わり、これがまた面白い。結局は「日頃の行いがいいといいことありますよ〜」「悪い人にはバチがあたりますよ〜」って話なんだけど、ストーリー全体を支配しているどこか牧歌的な雰囲気が説教臭さをまったく与えず、のどかな余韻だけが心に残った。確かに旨いんだけどやはりちょっと退屈に感じるところもあったので微妙なところだが劇場でなくて家で良かったかも。個人的には好きな作品でした。(☆4)