milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

警部補 古畑任三郎 FINAL 〜第二夜〜

いやはや、まったくもって「イチロー」ですよ!
彼の存在感、佇まい、あのくせものの俳優陣に囲まれて、見劣り全くしないんだから、凄いことです。
だって、お芝居「どシロウト」なんですよ!?
やはり、普段から「魅せること」「観られること」を意識して行動しているからなんだなと思った。
ホントに凄いことです。これは。
やっぱ、1流は違うなぁ。
おまけに、彼は非常に「日本人」の顔をしている。
今の俳優では時代劇を作りにくい(線が細く、顔にコクがない)ので、この際、スポーツ選手ばかりでやったらどうかとも思った。
修羅場というか真剣勝負の世界に常に身をおいていることで、そういう精悍な表情になっていくんだろうな。
いまの若い連中はどの面みても同じようなのっぺり顔。
これでは韓流ブームになるのもわからんでもない。顔立ちがはっきりしているからね。
その人の人間性ってやっぱ顔に現れてくると思うんですよ。
普段の抜粋したインタビューからは伺い知れない彼自身の本当の魅力が垣間見えた気がしました。
で、イチロー讃歌はここまで。
ここからは若干、内容にからむので・・・
細かい設定が本人により近かった(実際に兄がいる)ことも役作りをする上では良かっただろう。
まぁ、三谷さんの場合、殆どが「当て役」で脚本を書かれるそうなので、その辺は心配ないところですね。


と、いうわけで、確かにイチローは凄いポテンシャルを発揮した。
しかし、もっと驚いたのは、そのイチローに殺される役の役者さんである。
うちの妹さんが言うには、これまた三谷作品である"HR"で先生役をやってらした方なんだそうですが、イチローとのマッチアップ(1対1)で、その存在感をしっかりと魅せてくれた。
彼(名前がわからないです。。。)の演技力と存在感によって、イチローさんの演技も、より、濃密なものになったと思う。
役者どうしで掛け合いなんかするとよくわかるのですが、相手の芝居の磁場に引き込まれ、波長が解け合い、いつも以上の感情表現がうまれる。。。
今回の殺人のシーンはまさにそれだったんじゃないかなぁと思います。
ここにハマると芝居、辞められなくなります。感覚が広がる感じがたまらない。なんともいえない高揚感を与えてくれるのです(少なくとも私はそうでした。晩年はそういう出会いに巡り合えませんでしたが)
ストーリーとトリックに関してはそんなに見るべき所はないですね。
とにかく、「イチロー」さんの佇まいにうっとりする2時間だったのではないでしょうか?
最後に、彼は非常に誤解され易いのですが、仕事で佐々木引退の時のメッセージ(未編集)を見たら、非常に柔らかな表情をした、素敵なイチローさんが懐かしむように思い出を語っていました。


ホント、彼は尊敬に値する方です(年下ですが)
今年はWBCに参加するようですし、マリナーズ自体も城島を獲得したことで、センターラインを強化。戦力はアップしたハズです。
6年連続200本安打という、大リーグ史上初の記録へ向かって、遠くから応援させていただきたいと思います。


イチローさん。
ホントは亡くなられた仰木さんに見てもらいたかっただろうなぁ・・・
そう思うと、ちょっぴり切なくなりました。


明日は私、大阪です。
おそらくは見ることが出来ないと思っています。
ラスト・ダンスは永遠に謎のまま。。。