milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

海猿 〜Limit of LOVE〜 (試写会)

スクーターで出社し、メールチェックと昨日の結果のデータ入力。
それが終って台場へ移動。会社にいたのは正味30分ってところか。


そんでもって見た。
原作は連載中に読んでいたがドラマは見たことがない。なぜなら、キャスティングに疑問を持っていたからなのと、自宅のテレビが映らなかったからである。
そんな中での試写会。
映画も第2弾ってことで、まったくのオリジナルという考え方で見に行った私は、結果、それでよかったと思う。
予備知識は多少あるにせよ、まったくの無知であった私は、映画を見て久しぶりに涙が出た。
いってしまうと「パニック映画」であるが、日本でもこういう作品がとれるんだということに、冷静な自分が感心しつつも、人の生き死という、単純だが、説得力のあるストーリーに素直に泣けた。悲しみが溢れたのだ。
本土の鼻先で豪華客船の座礁→沈没という、日常の中の非日常。
こんなにも近くにいるのに、遠い船内・・・
お金をかなり掛けているのか、船内、船外のシーンともに、リアリティがあり、劇中人物にシンクロしやすかった。
一方で、単にシリアスというだけでなく、ちょっとした遊びゴコロも作品の中に見られるのは、原作自体にもあるエッセンスで、おふざけがあることで、死というシリアスが重みを増す効果をあげていた。
大塚寧々のネトっとした喋り方、現地テレビ局員の荒川良々大人計画)&市川しんぺー猫のホテル)とか。
大塚さんの芝居は好きではないが、この場違いな感じのしゃべり方が「死にたくない」という、ひとつの台詞の真実味を物凄く引き出していたのは、演出の人の意図なんだろうか?
あと、加藤あいがヒロインなわけだが、彼女には現実感がまったくない。顔が整い過ぎているのと、表情の変化が少ないので、みていて???って感じだった。
ただ、愛する人を乗せたままの船が沈むシーンで口をポカーンとあけたまま呆然と立ち尽くすところは、実際にそういうことがあったら、おそらくはそうなるであろうなと思いもした。もっとも、彼女は大体、口が空いたままになっていたから、偶然なんだろうなぁ。
伊藤英明さんはこの役をきっちり自分のものにしていた。
主人公がしっかりしていると、やっぱり話はグンとよくなる。


とにかく、イイ映画だと思いました。
こういうお金のかけ方はいい!
工夫も大事だけど、映画は金かけないとね。(☆4)