デス・ノート（前編）

原作を読んだのは最近のこと。
そのきっかけになったのは、この映画の劇場ＣＭだったわけだが、さて本編はどうなのか・・・

結論を先にいうと「良く出来ている」
原作は確かに面白い。着想と個性的なキャラクターがその大部分を担ってるが、時に人間が「淡白」に描かれていたり、描写が大きく割愛されていたりして、残念に思うこともしばしばあったんだけど、映画になってみると、要点を絞り込んで見せてるだけあって、分かりやすく、見やすかった。

特に人物描写が良いなと思ったのは、やはり金子監督の演出力によるところが大きいのではないかと思う。

ライト＝藤原さんというのは、原作のイメージからちょっと違うのではと思ったが、この人は「上手く見えないけど上手い演技」を見せてくれたので、非常に納得のキャスティングであると思う。
Ｌ＝松山さんは、ビジュアルとしてはハマッているろかもしれないけれども、もう少し、幼児性を見せてほしかったと思う。ちょっと物足りなかった。

この話は「前編」ということで「後編」に続くわけだが、原作を置いといて、単体でもよく出来た映画だと思います。ちなみに全然ホラーではありませんぞ。（☆４）