milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

SPARKO "Ani-Mates" @ギャラリー LA DECO(渋谷)

相当疲れていたのか、埼京線を新宿まで乗り過ごした私。
出てくる前にプリントアウトしてきたハズの地図が行方不明で、渋谷についても想い出迷子(チョウヨンピル)
しかし、便利な世の中に生きている私は、なんとか住所を探り当て、目的地についた。

昔、ウインズに通った道に、こんなところがあるとはしらなんだ。
ちょっと離れてはいるが、渋谷で芝居が打てるなんて、イイ時代だわなぁ・・・。
受付。
思わぬ人と再会。2年ぶりくらいかなぁ・・・ちょっとうれしかった。

椅子に座るとまた疲労感がどっぷり。
本番までの10分くらいは落ちていた。。。

気がつけば公演時間。

この劇団は昔、チラシを拝見して興味を引かれたところで、気にはなっていたのだが、故あってマイミクさんとなったカリンチョさんの所属しているところということと、久々の公演ということで見に行くこととした。

基本、登場するのは女優さん3人なんだけど、「見えないもの」あるいは「見えているけど聞こえるはずのないもの」と会話するというのが、面白く、非日常なんだけども、リアリティを感じたのであった。不思議。

「見えてないもの」というのは、軽んじられる傾向がある昨今において、こういうことを試みるのは、非常に良いことだと思う。

本当に大切なものは、見えているものなんかとは別の「なにか」だったりするのではないのかというのは、もう、10年以上も思い続けていること。

人が人とつながっていられるのは、その「見えないもの」の力のおかげだと私は思っています。


なんにだって「魂」はある。

それが触れあうのは、なにかしらの意味がある。

そういうことを感じ、考えることで、また新しい「なにか」が生まれ、次へつながっていく。



話自体はちょっと悲しくもある物語りであったと思うのだが、結末から若干感じた「寂しさ」よりも、離れていたものがひとつにつながったことの大きさのほうが強く印象に残るエンディングは、よかったなと思います。


作風の印象は音楽劇の要素が目立っていて、言われてみればそういうイメージだなぁと妙に納得させられてしまった。
いつもそうなのかはわからないが、これまた、小気味良くって、ニコニコしながら見てしまいました。


ぐぐっとのめり込むような話ではなかったのだけれども、気がつけば終っていたという、疲労感を突っぱらってくれた素敵な演劇でした。(☆4)