milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

接戦という大敗 〜3着という結果を考える〜

小頭数のおかげか枠入れが最後だったから、スタートは今までのレースでは一番だったのではないか?


"サンデー産駒最高傑作"とも謳われる鹿毛は、好調な滑り出しでロンシャンの芝を蹴り上げた。
位置取りは悪くない、が行き足がいつもよりついたせいなのか、少々掛かり気味だったように思う。
リプレイを見ても若干、口を割っているように見受けられた。
道中、包まれるようにいったん下げる。その後馬体を外へ持ち出す。スムーズな動き。スムーズ過ぎて気持ち悪いくらい。
3角付近で再び前に並びかける。「この位置ならいける」とディープの走りを知っているものなら誰でも思っただろう。私もだ。
4角周って最後の直線。
「勝った!」と思ったよ。ホント、しかし・・・


最初の”掛かり”は影響ないと岡部元騎手は語る。
しかし、掛かっていたのはあそこだけではなかったようだ。
リプレイでは3角から4角付近でも口を割っていたように見受けられた。


私はきっと、調子が良かったことが逆に彼らしさを奪ってしまったのではないかと考えた。
スタートから、彼は彼らしくなかった。


どんな舞台でも自分らしくあることは難しい。
しかし、だからこそ、普段通りでいられること。自然体でいられることがどんな場面でも求められることなんだと、改めて気付かされた。
「一段ギアが入らなかった」
その答えはそんなところなのかもしれない。


勝者は意外なところから飛んできた。
コース・距離実績のある3歳馬。
終わってみれば、歴代勝者となんら変わりないのである。