milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

それでもボクはやってない  ※試写会

公開は1/20から。
ネタバレ多少あり。
正直言って、加瀬亮という役者を嘗めてた。というか知らなかった。いい役者ですな。
周防監督、久々の映画は極めてまじめな映画。
日本の司法の理不尽さをおそらくは大げさではない形で描いているだろう。
前半はほとんど憤りを感じながら見ることになった。
本当の正義とは、裁きとはいったいなんだろう。
真実は結局、自分の中にしかない。
しかし、そこにたどり着くまでに費やした時間と労力。失った信頼は全く補償されないというのは、基本的人権の検知から見てどうなんだろう。
国というものは個人のためにはないということを意識させられた作品でありました。


なんてまじめに書いたが、ぶっちゃけ、痴漢冤罪裁判の過程をなぞらえたに過ぎない映画だったともいえる。各々が見て感じることはあるだろうけど。2時間半の時間は感じない映画だが、終わってみれば「長い」かな。(☆3)