milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

「クワイエットルームにようこそ」

・・・いや〜、内田有紀いいねぇ。

離婚したことで再び女優業に戻ってきたわけですが、普通の状態と錯乱した状態、その両方ともに見ていて全く自然だった。
もっと大根さんだったような印象があっただけに、演技に非常に幅があって、よかった〜。それに改めて、こんなに美人さんだったのねぇ。と気づかされました。


もちろん大好きな大竹しのぶさんも憎たらしいババァっぷりがすばらしかった。

拒食の少女のピアノを弾くところの白痴的な動きはステキ過ぎます。

話自体は重いんですけど、前向きな映画なんじゃないかなと思います。




個人的には蒼井優の演技が物足りなかった。


確かに役作りのためだろうけど、ファーストカットでげっそりとこけていた。そういうところが大切なところです。
しかし、そんなにいっぱい出ていなかったこともあるけれども、人物設定を完全には掴み繰ることができなかったんじゃないかなと思うのです。
特異なキャラクターだと思うのですが、その背景を背負い切れていなかったんじゃないかなと思います。


この人はできる人だと思っているのでこういうことを書くのですが、たぶん、普通に見る分にはいい芝居だったと思います。


ラスト前の涙のシーンは胸にくるものがあります。
でも、涙の意味が、現時点で分からないのですよ。
ただ切ないのですが・・・涙によって、"生きている"ってことが明確になるし、観ているこちらがわとしても実感として感じることができるのですが・・・。


自分にはピンとこなかったんです・・・なんでだろか。


原作を読みたくなりました。(☆3)