milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

日本ダービー(G1)〜栄光の影に〜

なんだか本当に疲れていたため何もする気が起きない。彼女が出かけた後の空虚な時間。気がつけば眠りについていた。
2時半頃、セットして忘れていたアラームの音で目を覚ました。無意識のうちにテレビをつける。ちょうどフジテレビ。ぼんやりした眼差しでダービーのパドック。こんなにも空しいダービーは初めてだ。空虚。ただただ空虚。
WWEのカート・アングルのテーマが鳴り響く。私の携帯の着信音。"You suck!!"(へなちょこ!!)と自然と頭の中で観衆の声が聞こえる。
電話は彼女さんからだ。私は誘惑に負けた。ギャンブルという甘い誘惑に簡単に負けてしまった。人間と言うものはこれだから信用ならんのだ。私は自分が嫌いだ。嫌になる。
買った馬券はコスモバルグ=ハイヤーゲームの一点、500円。
なんなんだ、こりゃ。参加賃じゃないか。我ながら聞いて呆れる。いったい何年競馬やっているんだ。アホすぎる。
コスモバルグが終始、興奮気味にしていたのをなぜ見のがしていたのか。一方のキングカメハメハはテレビでも言っていたように人馬ともに落ち着きを払い、まるで古馬が一頭参加しているみたいだったではないか。
過ぎたことをとやかく言っても仕方がない。
強かった。キングは正真正銘の王様であった。大王であった。素晴らしい末足であった。今ならば、きっとジャパンカップも勝つであろう。なぜなら、古馬に相手がいない。タップダンスでは多分、捕まる。かろうじてネオユニか。
先の事を考えても仕方がない。その時の事だ。
2着のハーツクライ。横山は今年、本当に乗れている。見ていて清々しかった。
こんなに素晴らしいダービーに私はこんな中途半端な気持で参加してしまったことに恥ずかしさを感じていた。本当にけだるくなった。なにもない。なにもない。
そんな感じでぼんやり今後の処理に移項したのだ。そこに自己の意識をハッキリと持っていたのか今となっては知る由もない。