milo23の『何でも食うよ。』

2020.5.25から再開。独白を綴っていこうかなとか思ったので。

全日本女子フィギュアスケート選手権 ショートプログラム

「スポーツバカ」と大阪では言われている私。まぁ、仕事にしちゃってるのでそうなるのも無理ないのですが。
仕事納めの次の日に仕事ってのは、どうもへんてこ。
この日は翌日CSで放送するフィギュアのショートプログラムの収録であった。
エントリーした29人、ほとんどすべての演技を見るという、貴重な体験をさせていただいた。
こうやって全部見るにつけ思うのは「レベルの差」である。
転ぶ転ばないということはどうしようもない部分であるが、細かい表現力というものに決定的な差があるように見受けられた。
特に浅田真央さん。
若干16歳とは思えないほど堂々と優雅に舞う。
同じ年齢の子と比較するのは酷というもので、ジュニアからいち早くシニアに上げてきたのは必然だったのでしょうね。


個人的に好きな村主さん。
いつものような風格を感じることができなかったな。
いつもはゆったりと余裕があって、演技に入り込んでいるように感じられたのだが、今回は心なしか落ち着きがなかったように見受けた。というよりも「落ち着こう」と思いながら演じているように感じられた。
見ていて吸い込まれなかった村主さんは初めてです。


他に注目していたのが18歳の武田奈也さん。
昨年、初めて見たときに「かわいいな」と思ったこともあるけど、演技が大きく見えたのが印象的だった。
今回はジュニアのチャンピオンとして選手権に出てきたわけだが、以前にもまして堂々としていて、今後が楽しみだなと思う。


あと、初めてみることとなった太田由希奈さん。
故障からの復帰ということだが、とにかく指先まで行き届いたきめ細かな演技に引き込まれた。
優雅という言葉がぴったりで村主さんを始めてみたときのような感覚を覚えた。


他の選手の感想
安藤さんは、オリンピックのころからあった悲壮感を自分のものにしたように思う。
恩田さんは、昔に比べて明らかに表情が硬い。もっと楽しそうに滑っていたけどなぁ。
それに大して中野さんはなにか吹っ切れたのではないかと思うほどにリラックスしたいい表情でした。


日本女子フィギュアのレベルが高いといわれている。
こうした中で代表に入るということは並大抵ではなく、選手にかかるプレッシャーは相当なものなのだろうけど、スポーツの根底にはやはり「楽しむ」ということがあると思う。
それを忘れてしまっては本末転倒なんじゃないかと、ショートを終えて思ったのであった。
これって、芝居をやることにも通じるなというのが、自分には痛いところであるが。